たとえば、ウィークエンドのテーブルに花が一輪あるだけで、
会話がはずんだり、笑顔が増えたり、心がほっとしたり。
季節の花々が、いつか家族の大切な思い出になるかもしれませ
ん。
ウィークエンドに家に飾る花を選ぶ、
それは何だか心浮き立つ“日常の素敵”。
旬の食材を楽しむように、旬の花を楽しむことも素敵。
「WEEKEND FLOWER」で”丁寧な暮らし“がはじまります。
先月の花を見逃した人はこちらをご覧下さい
さて、今月ですが
7月のWEEKEND FLOWER
Summer Blue
夏の花
夏の青
01 ヒマワリ
夏のシンボルフラワーであり、この時期の不動一番人気であるヒマワリ。
梅雨明けの声が聞こえてくるころ、盛夏の訪れを告げる花でもあります。
最近では、父の日ギフトの定番の花としてもすっかり定着しつつあり、夏本番前の6月から7月に出荷の最盛期を迎えます。
ヒマワリのバリエーションもこれまで、色、咲き方中心にバリエーションを年々広げてきましたが、
最新作では、ついに上を向いて咲くアップライトのヒマワリがデビューしました。
これにより従来の飾り方とはまた違った見せ方ができるかもしれませんね。
花選びのポイント
花選びのポイントとしては、しっかり首が固まって、花弁の展開したものを選びましょう。
首が柔らかいものは、そのまま下を向いて咲いてしまいますのでご注意を。
お花屋さん必見! 花ケアのポイント
最近の品種は小輪タイプが多く、水や栄養を抑えた栽培方法が主です。
その為葉の色が悪く、事前に取っている場合が多いです。
ですが花持ちはとても良いです。
逆に葉が綺麗で沢山ついている場合、葉をそのままつけた状態で水揚げすると、その後水が下がりやすい場合が在ります。
出来るだけ葉は整理して水揚げしましょう。
菊と同じく湯上げをすると確実に上がります。
糖を与える事で日持ちが伸びる事が分かっていますので、店頭でも切花栄養剤を使用すると良いでしょう。
02 デルフィニウム
青い花の代名詞でもあるデルフィニュームは、蒸し暑くなるこの時期に涼をもたらしてくれます。
この花の種類には、豪華な花と長尺のフォルムが印象的なエラータム系と可憐な花を付けるスプレー咲きのシネンシスタイプなどが主に生産されている他、
その中間種のべラドンナタイプやそれらの仲間のチドリソウなどがあり、
品種改良も進み主たるブルーやパープルの他ピンクやイエローまた、
不思議な色合いを持ったトリックシリーズなど様々な表情を楽しむことができます。
花選びのポイント
花選びのポイントは、花老けのないもの、花散りのないものを選びましょう。
この時期に出回る商品は、主に高冷地の涼しいところで生産されていますので、どれをとっても品質は良好です。
お花屋さん必見! 花ケアのポイント
ジャイアント系(エラータム系)、シネンシス系、栄養系など在りますが、
いずれもエチレンの影響を受けやすいので、産地ではSTS剤による前処理を行っています。
曇天が続くと、花がSTS剤をキチンと吸い上げられなくなる為、花が落下する場合が在ります。
花店でSTS処理しても手遅れの場合も多いので、水揚げ時に落下が見られたら販売するのは控えて市場に伝えましょう。
水上がりはとても良いので、湯上げなどは必要ありません。
店頭でも切花栄養剤を使う事で、花が大きく開き発色も良くなります。
03 ユリ
“夏の女王”とも称されるユリは初夏のこの時期に季咲きの最盛期を迎えます。
日本はユリの聖地でもありますが、自然界では季節を追ってユリの主役が次々と交代する様を楽しむことができます。
初夏にはスカシユリ、ササユリ、盛夏になるとテッポウユリ、ヤマユリと実はそれぞれに旬が違うんですよ。
現代では、それらのユリを交配し様々な大きさ、形、花色、芳香品種が流通し一年中楽しむことができます。
昨今のトレンドでは、豪華な八重咲のユリ“ローズリリィー”の品種開発が積極的に行われており、毎年新たな品種が続々とデビューしていて目が離せません。
花選びのポイント
花選びのポイントは、茎がしっかりしているもの、なるべく蕾が色づいて膨らんだものを選びましょう。
輪付きが良くても、蕾の硬いものでは綺麗に咲ききるのが難しい場合がありますので、そういった商品は、しっかりフラワーフードを与えて管理してください。
お花屋さん必見! 花ケアのポイント
水上がりも良いので、通常は空切りで問題ありません。
バクテリアの影響も受けにくい花なので、水だけでも問題ありませんが、ユリ用の切花栄養剤を使用すると、
水だけでは開花しない多輪の蕾も開花率が高くなり、花持ちも良くなります。
04 リンドウ
薬草や秋を代表する山野草として良く知られた花ですが、お盆の供花向けに栽培されるリンドウの早生品種は7月に最盛期を迎えます。
この時期の品種はエゾリンドウ系の品種が中心で、ほんのり咲いて花色を楽しむ品種がメインとなりますが、秋になればササリンドウの系統種が中心となり、花が良く咲く品種を中心に流通します。
現在岩手県では、咲くエゾリンドウの開発を進めており、近い将来この時期にも良く咲くリンドウが増えて、用途の幅も広がっていくことでしょう。
また、最近では赤近い色目も出回るようになったり、海外輸出もされたりと、日本のリンドウが日々進化を遂げています。花選びのポイントは、とても清涼感のある花ですから、花ばかりでなく葉の美しいものを選びましょう。
お花屋さん必見! 花ケアのポイント
STS処理する事で花持ちが良くなる事が分かっていますが、様々な理由からその処理をしていない産地が多いです。
水上がりは良い花なので、空切りや茎を折るだけで問題ありません。
切花栄養剤を使用すると日持ちが良くなります。
箱のまま乾式状態で冷蔵庫に保管すると呼吸熱で老化が進むので、水揚げして水に付けた状態で冷蔵庫に保管すると良いでしょう。
その際も切花栄養剤の使用が理想です。
花持ちに関する情報提供協力/
クリザール・ジャパン株式会社、パレス化学株式会社、Floralife
取材協力/薄木健友(フルーロン花佳)、宍戸 純(株式会社大田花き)、藤井 大(株式会社京橋花)、
小川典子(一般社団法人花の国日本協議会)
こちらから
今月のWEEKEND FLOWER
お客様向け店頭ツール「フラワーレシピ」がダウンロードできます。
プリントアウトして、配るも良し、POPにも使えます!
ダウンロードはこちら
「WEEKEND FLOWER」という
“コトの提案”を言葉から新たな文化の創造へ
「WEEKEND FLOWER」は、
“WEEKEND(ウィークエンド)”という言葉が持つ、
ワクワク感、家族や自分へのご褒美感を大切にしながら、
花と過ごす心豊かな週末のひとときが「きっかけ」となり、
ご自宅に花を飾る習慣が日本にも根付いてほしい、
四季のうつろいと共に暮らす文化を再び甦らせたい、
と考えています。
季節の花を飾る“日常の素敵”=WEEKEND FLOWER
を花店から発信し、
年間52週の商品や売り方の提案に変化を持たせてみませんか?
WEEKEND FLOWER公式HP