たとえば、ウィークエンドのテーブルに花が一輪あるだけで、
会話がはずんだり、笑顔が増えたり、心がほっとしたり。
季節の花々が、いつか家族の大切な思い出になるかもしれませ
ん。
ウィークエンドに家に飾る花を選ぶ、
それは何だか心浮き立つ“日常の素敵”。
旬の食材を楽しむように、旬の花を楽しむことも素敵。
「WEEKEND FLOWER」で”丁寧な暮らし“がはじまります。
先月の花を見逃した人はこちらをご覧下さい。
さて、今月ですが
11月のWEEKEND FLOWER
Deep Autumn, Winter White
深まる秋色、
冬のはじまりの白
01 ワイルドフラワー
広義には野生植物の総称ですが、おもにオーストラリアや南アフリカに自生する植物群を呼びます。
これらの植物群は、その土地の環境に合わせてそれぞれに進化を遂げ、北半球では見られない特異な姿や特性を持っており、エキゾチックな風合いを花の世界にもたらしてくれます。
秋から冬に掛けて南半球は春から夏へと向かい花の最盛期となり出荷の最盛期を迎えます。
初秋はワックスフラワーやピンクッション、セルリア、プロテアなど、晩秋から冬に掛けてはコチア、クリスマスブッシュ、フランネルフラワーにブローニア、バーゼリアなどが旬となり、アッシュな質感が晩秋の雰囲気を表現してくれたり、クリスマスのリース飾りに用いられたりと大活躍してくれます。
花選びのポイント
花選びのポイントは、それぞれの種にシーズンがありますので、その時期を知っておくと種類があれこれ選べるものもありますので、事前に旬を捉えておきましょう。
お花屋さん必見! 花ケアのポイント
ワイルドフラワーの水揚げは湯上げが効果的。水揚げ促進剤も効果有ります。活け水は切花栄養剤を使用。
02 カスミソウ
英名で”ベイビーズブレス”とも呼ばれるその花姿の可憐さで一世を風靡したカスミソウは、現代では品種改良も進み、華やかさも融合し、更に日持ち性も向上しました。
また、ニオイも優しくなり益々汎用性が高まり、ギフト意外の様々なシーンで活躍する花となりました。
また、若い世代の間では、ドライフラワーとなる花材として再び注目されているとか。
最近では、カラーリングされたカスミソウの色幅も増え、様々カラフルな色も楽しむことができるようになりました。
この時期、安定した出荷量があることから、いい夫婦の日のギフトとしてもおススメです。
花選びのポイント
花選びのポイントは、花老けの無い花色に輝きのある鮮度の良いものを選んでください。
お花屋さん必見! 花ケアのポイント
エチレンの影響を大きく受ける花です。タバコの煙やお線香の煙が当たらない様にしましょう。
店頭でも切花栄養剤を使う事で、お客様の観賞日数を伸ばす事が出来ます。
水が切れると寿命が短くなるので販売する際は必ず保水しましょう。
03 バラ
晩秋のこの時期、国内産の秋バラは品質が一番良い時期を迎えます。
いい夫婦の日の花贈りでも断トツの一番人気。
この時期はボリューム、花色、香りも良いので、より取り見取りですが、実は、海外のバラも多数出回る時期でもあります。
南米、アフリカ高地の常春の気候下で育てられた大輪のバラは豪華で見応えがあります。
こういった一生の思い出に残る様な個性的なバラを記念日に選んでみては如何でしょうか?
また、バラには様々なブリーダー達が思いを託しネーミングしています。
その意味を知って品種選び思いを伝えるのもいいものです。
花選びのポイント
この時期からの花選びのポイントは、寒くなってくる時期ですから、極力太陽の光を十分に浴びた花色の良いもの、葉色の濃いものを選んででください。
お花屋さん必見! 花ケアのポイント
香りの強いバラは花弁が弱い物も多く、ボトには特に注意が必要。
冷蔵庫に入れる場合は空気が動く様に工夫すると良いでしょう。
バラ用の切花栄養剤を使うのがお薦め。
04 キク(マム)
11月06日は“いいマムの日”全国各地で菊花展などが催されるこの時期、多彩な和洋折衷豪華で見応えのあるマム達が市場にも出回ります。
最近では、従来のデコラやポンポンタイプの他に和を感じさせてくれる糸菊や江戸菊の血を引いた古典菊の世界までリバイバルされて生産されています。
日本の古典園芸に触れる機会が最近ではめっきり少なくなりましたが、この季節はそんな世界に会える貴重な時期でもあります。花選びのポイントとしては、
この時期らしいシックな色目のタイプを選びたいですね。
茶、赤、オレンジ、複色などの流通が一番多い時期ですかので、品種もあれこれと選ぶことができます。
目利きとしては、花散りしてないもの、葉の活きいきしたもの選びましょう。
この時期の菊は1ヶ月前後日持ちします。管理次第ではそれ以上に楽しめますよ。
花選びのポイント
花散りしていないもの、葉の活きいきしたものを選びましょう

お花屋さん必見! 花ケアのポイント
葉がシャキッとしない場合は湯上げすると良くなります。
抗菌剤だけでも日持ちは伸びますが、切花栄養剤を使用すると花が大きく発色も良く咲きます。
バラ用を使うと葉の傷害が起きる場合があるので、通常の物を使いましょう。
花持ちに関する情報提供協力/
クリザール・ジャパン株式会社、パレス化学株式会社、Floralife
取材協力/薄木健友(フルーロン花佳)、宍戸 純(株式会社大田花き)、藤井 大(株式会社京橋花)、
小川典子(一般社団法人花の国日本協議会)
こちらから
今月のWEEKEND FLOWER
お客様向け店頭ツール「フラワーレシピ」がダウンロードできます。
プリントアウトして、配るも良し、POPにも使えます!
ダウンロードはこちら
ダウンロードツールが増えました!!
A4サイズ 1/4 → ダウンロード(PDF)
A4サイズ 1/2 → ダウンロード(PDF)
A4サイズ 1/1 → ダウンロード(PDF)
「WEEKEND FLOWER」という
“コトの提案”を言葉から新たな文化の創造へ
「WEEKEND FLOWER」は、
“WEEKEND(ウィークエンド)”という言葉が持つ、
ワクワク感、家族や自分へのご褒美感を大切にしながら、
花と過ごす心豊かな週末のひとときが「きっかけ」となり、
ご自宅に花を飾る習慣が日本にも根付いてほしい、
四季のうつろいと共に暮らす文化を再び甦らせたい、
と考えています。
季節の花を飾る“日常の素敵”=WEEKEND FLOWER
を花店から発信し、
年間52週の商品や売り方の提案に変化を持たせてみませんか?
WEEKEND FLOWER公式HP
http://www.floweringjapan.com/weekendflower/