たとえば、ウィークエンドのテーブルに、花が一輪あるだけで、
会話がはずんだり、笑顔が増えたり、心がホッとしたり・・・
季節の花々が、いつか家族の大切な思い出になるかもしれません。
ウィークエンドに家に飾る花を選ぶ、それはなんだか、心浮き立つ “日常の素敵”。
旬の食材を楽しむように、旬の花を楽しむことをやってみませんか。
「WEEKEND FLOWER」で ”ていねいな暮らし“がはじまります。
1月は甘く清々しい香りの花々が出回る季節。
草木の芽吹きのようなみずみずしいグリーンと合わせて、一足早く春を告げる花を飾りましょう。
1月のコンテンツ
※先月の記事はこちらをご覧下さい→12月のWEEKEND FLOWER
寒い冬でも生命観に満ち溢れ、花を付けてくれるクリスマスローズは、多くの愛好家を生み長く人々に親しまれ育種も進んで、沢山の品種に日本でも出会うことができます。
これから、春に向かって日に日に花を付け、4-5月に種を付ける頃まで長い期間観賞することができます。
国内切花生産は、その特性から夏涼しく冬でも日照量のある群馬県や長野県を主に無茎種のオリエンタリス、中間種のニガーと有茎種のフェチダス、アウグチフォリウスなどが栽培されており、年々新種も増えて最近ではバラの様な八重咲き品種も沢山流通するようになりました。
また、近年海外からの輸入品においても、有茎種の品種群が秋から輸入される様になり、バラエティーと扱い易さが増したばかりでなく、長く楽しめるようになりました。
切花での楽しみ方も幾つか開花のステージによって使い分けることができます。一つは花の時期に楽しむ。次はシードの時期に実もの感覚で楽しむ。最後は種が落ちたグリーン感覚で楽しむ。
こんな楽しみ方をなさっているフローリストの皆さんが沢山いらっしゃいます。是非、花の時期以外でも飾ってみては如何でしょうか?
花傷がなく、花の時期にはなるべく鮮度の良い花を選んでください。
水が冷たい時期に出回る植物ですが、水温が低いと水上がりが悪くなります。ぬるま湯がお勧めです。茎を斜めにカットして、たてに十字の切込みを入れると水上がりは更に良くなります。
樹液により水が汚れやすくなりますので、水変えを毎日するか、切花栄養剤を使用します。切花栄養剤を使用しても、水の濁りが目立ったら3日くらいで交換します。
学名Skimmia japonicaでもお分かりの通り、日本のミヤマシキミがヨーロッパへ渡り品種改良されたものがオランダで生産され、秋から春に掛けて輸入されています。
日本に自生するミヤマシキミは冬場に蕾が形成され春に開花します。ミヤマシキミは白花、アケボノミヤマシキミは赤と実は、日本の山でも輸入される2色のシキミアルーツを垣間見ることができます。
シキミアの最盛期はクリスマス時期がピークですが、これから春まで瑞々しい蕾の状態で流通しています。流通するスペックは1輪つまみのものとSPタイプのものがあり、用途に応じて選べるようになっています。
春に向かうこれからの時期は、グリーンがおすすめ。ぷっくりとした蕾の雰囲気が早春の演出に重宝します。ちなみに、国内でも僅かですが切花で生産されていて、鮮度にこだわりたい方へは是非おすすめです。
花、葉の色艶の良いものを選んでください。輸入品が殆どですから、輸送中のダメージなどで元気を失ってしまうものもありますのでその点をチェックして下さい。
特に栄養剤などを使用しなくても長く楽しめますが、抗菌剤を使うと茎の腐敗を防ぐのでお勧めです。
ギリシャ語のムスクが語源にもなったことでも知られるムスカリは、ヒヤシンス調の美しいグリーンノートの香りとグレープヒヤシンスの呼び名の通り、ブドウのように房状に付けたキュートな壺花とその鮮やか花色が印象的な花です。
チューリップやヒヤシンスなどと同じく水耕栽培できることでも良く知られており、切花でも近年、球根付きで盛んに栽培され流通し、ミニチューリップと共にこの時期人気のアイテムになっています。
また、以前は‘アルメニカム’が品種の中心でしたが、現在では毎年新品種が導入され、ブルーの他にツートン、ライトブルー、ホワイト等々様々なムスカリをグラスで楽しむことができるようになりました。更に、これからニューフェィスが今年もデビューすると伺っておりますので今から楽しみです。
球根付きで流通する切り花はチューリップ、ムスカリ、ヒヤシンスの他に最近では“メリアグリス”などの小型のフリチラリアなども仲間入りし、続々と小球根のバラエティーが増え、魅力的な新商品カテゴリーを成しています。是非、沢山の品種を楽しんで見てください。
花が咲いていない蕾の状態のものを選んでください。長く楽しむことができます。
球根用の切花栄養剤を使用すると茎の徒長が押さえられ花持ちも良くなります。水揚げ時に6BA系のスプレー商品を吹きかけるのもお勧めです。
南ヨーロッパが原産で、古代ギリシャ、ローマ人の時代から薬草でも用いられてきました。
現在、日本のお花屋さんに並ぶストック実は、その全てが日本で開発された品種で、その内の8割は千葉県の黒川さんの育成種で、それらが全国で栽培され流通しています。
この花の魅力は、寒くても強く香るクローブ調の拡散性に富んだ温かみのある香りと、春を彷彿させるパステルを主体とした優しい花色で、冬の寒さを忘れさせてくれます。
*余談ですが、カーネーションと同じ香りで、他の芳香花との相性も良く、香り遠くまで飛ばしてくれます。また、歯医者の殺菌薬と実は同じ香りです。ですので、殺菌作用も香りにはあります。
花穂間の詰まった首の伸びてないもの、葉が黄化していないものを選びましょう。
水揚げは湯上げが効果的ですが、水揚げ促進剤も効果があります。ミラクルミスト、フィニッシングタッチ等の6BAスプレー商品を吹きかけると花持ちが良くなります。
樹液で水が汚れやすい植物です。切花栄養剤を使用しても、3日くらいを目安に水変えをしましょう。
花持ちに関する情報提供協力/クリザール・ジャパン株式会社、パレス化学株式会社、Floralife
取材協力/薄木健友(フルーロン花佳)、宍戸 純(株式会社大田花き)、藤井 大(株式会社京橋花)
フラワーアレンジ・スタイリング、フラワーレシピ/小川典子(一般社団法人花の国日本協議会)、小林礼(la neige)
お客様向け店頭ツールが、無料でダウンロードできます。

写真はサンプルです。
花を長く楽しむ方法や、飾り方、花材の合わせ方など、アレンジの情報が1枚のシートにまとめられています。
ダウンロードも、使用も、完全無料です。
プリントアウトして配るもよし。POPにもよし。大きさは、1/4サイズと、1/2サイズと、1枚サイズの3パターン。お店で使いやすい大きさを選んでダウンロードしてみては?

紙に印刷してハガキサイズにカットすれば配布用ツールに。

大きいサイズを印刷してパネルに貼れば店頭ポップに。

硬めの紙に印刷すれば、花束につけるカードに。
1つのファイルに、今回紹介した4つのレシピが入っています。
手軽に商品力アップのフラワーレシピは以下よりダウンロード。
A4の紙で印刷して4等分に切って使えば、コンパクトで場所を取らない配布ツールの出来上がりです。花束につけるギフトカードにもぴったり。
A4の紙に印刷して2等分に切って使えば、小さなノートサイズの配布ツールの出来上がりです。
A4サイズの紙、もしくは縮尺して、B5などの用紙に印刷すればカット不要で使える便利なツールです。大きく印刷すればお店の壁に貼って、POP代わりにも活躍します。
「WEEKEND FLOWER」という“コトの提案”を言葉から新たな文化の創造へ
「WEEKEND FLOWER」は、“WEEKEND(ウィークエンド)”という言葉が持つ、ワクワク感、家族や自分へのご褒美感を大切にしながら、花と過ごす心豊かな週末のひとときが「きっかけ」となり、ご自宅に花を飾る習慣が日本にも根付いてほしい、四季のうつろいと共に暮らす文化を再び甦らせたい、と考えています。
季節の花を飾る“日常の素敵”=WEEKEND FLOWER
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WEEKEND FLOWER公式HP
http://www.floweringjapan.com/weekendflower/