すてきな花の産地から。プランツ・ギャザリング編 #07

2018/11/15

フラワーニュースクリップ

ギャザリングのあるナチュラルガーデン

彦根市「F.company Garden Design」

ギャザリングとの出会い。

滋賀県内で、造園業を営みながらギャザリング講師としても活躍する「F.company Garden Design」代表の福井典子(ふくいのりこ)さん。

福井さんがギャザリングと出会ったのは、今から2年ほど前。ギャザリングの発案者でもある、恩師の青木英郎さんを以前から知っており、初めて青木さんのギャザリングを見たときに感銘を受けたそうです。

 

 

「ブーケのように可憐な花が咲き誇っているギャザリング寄せ植えを初めて見て、どう植え込んでいるのだろう、土は何を使っているのだろうと驚きの連続でした」と福井さん。

花の寄せ植えは、土が見えていたり、植えてから成長するまで期間が長くかかってしまいがちです。ギャザリング寄せ植えでは、土を使わずに専用の資材(ベラボン)を使って寄せ植えを行うため、寄せ植えをした段階から完成品として楽しむことができます。

 

造園業として、オープンガーデンをやるような立派なお庭を数多く施工してきた福井さんですが、その魅力にどんどんとハマっていき、造園業の傍、青木先生のもとでギャザリング認定講師の資格を取得しました。

ギャザリングを取得してからというもの、造園業と並行しながらギャザリング教室のオファーも増加。滋賀県では30数名の生徒を持ち、富山・金沢にも40名ほどの生徒がいたりと、いろんな場所でギャザリング寄せ植えを教えています。

 

「ギャザリングは春夏秋冬、一年中楽しめるのも魅力です。滋賀県は12月~3月ごろまで雪が降ります。冬場は、お庭に出ても葉っぱも花もない状態が広がっています。だからこそ、この時期のギャザリング は庭を綺麗に彩ることが出来る。それが一番嬉しい。」と話してくれました。

 

一緒になってお庭をつくりあげる。

“ナチュラルガーデン”が素敵な齋藤さんのお宅のお庭を施工・プロデュースした福井さん。齋藤さんの庭には、たくさんのギャザリング寄せ植えがあります。齋藤さんは、定年退職後 家を建て直し福井さんに庭造りを依頼しました。

 

「この家を建ててから20年以上、土と木しかない味気ない庭をなんとかしたいと思っていました。ホームセンターで大量のレンガを買ってきては、“やっぱり何かが違う”とずっと悩んでいて…。福井さんと出会い、私たち夫婦と福井さんで一緒につくる庭づくりがとても楽しく、今では毎日庭に出て花のことについて話をしたりと、心地良い時間を過ごしています」と齋藤さんご夫妻。

お庭のコンセプトは“ナチュラルガーデン”。ご夫妻を中心に福井さんと一緒に手作りした庭づくりは、お庭とギャザリング寄せ植えがうまく融合した、自然体な空間を創り上げることができました。また、宿根草を入れることで、ローメンテナンス&体に負担がないのも魅力的です。そして、庭にもともとあった石などを活かしながら、自然体なガーデンに仕上げました。

 

お庭の中でもひときわ目を引くのがギャザリング寄せ植えです。こちらは全て、奥様の齋藤澄子(さいとうすみこ)さんが、福井さんに教えてもらいながら寄せ植えを作りました。

「当初、ギャザリングという言葉は全く知りませんでした。ギャザリング寄せ植えを初めて見て、通常の寄せ植えよりも、2倍・3倍も豪華に見えることにびっくりしました。新しい花の楽しみが見つかって嬉しいです。ギャザリングをやりたいというお友達もいますよ」

と嬉しそうに話をしてくれました。

 

初めてギャザリング寄せ植えを行う際におススメなのがビオラ・ステラ・デージ。齋藤さんのお庭のギャザリング寄せ植えも、色鮮やかなパンジーなどが庭を彩ってくれます。

 

 

また、玄関先にも素敵なギャザリング寄せ植えが。白く塗った額の中に、パンジーなどのギャザリングを加えたり、ご夫妻で塗装した素敵な鉢には、マムなどのギャザリングの寄せ植えなどが置いてあり、近所の花好きが齋藤さんのお宅まで足を運び、ギャザリングの話題になる程人気だそうです。

「ギャザリング寄せ植えを庭にプラスすることで、庭全体のアクセントにもなります。造園業で庭をつくりながらも、ギャザリングと融合する庭づくりを今後も提案していきたいです。そして、たくさんの人にギャザリングを楽しんでもらい、齋藤さんご夫妻のように、ギャザリングを通して、家族とのコミュニケーションが増えて、絆が深まり、心豊かな生活を楽しんでくだされば嬉しい」と福井さん。

 

 

「これから自分自身も力仕事の造園業ができなくなるかもしない。そうなった時に、このギャザリングが私の生きがいの一つにもなると思っています。ギャザリングとの出会いは、第2ステージのスタートかもしれません」と話してくれたのがとても印象的でした。

庭づくりは、お金かけたらいくらでも造り上げることができます。齋藤さんご夫妻の庭ように、“自分たちらしく、無理のない範囲で楽しめる庭づくり”こそが、庭づくりの楽しさなんだと、この取材を通して改めて感じました。

 

取材・文/岩下加奈(ALii)

撮影/高見尊裕

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