ゆっくりと移り変わる色、かたち、質感――
時がたつほどに変化する様子が面白く、美しい「ドライフラワー」。
それはまさに、植物が見せてくれる時間芸術。
肉厚なチューリップの花びらが、ドライになるほどくるくると丸くなり、
まるで昆虫の羽のように薄く透けてキラキラと輝く。
見事なアジサイの色合いが、乾いていくごとにさらに複雑に褪せていく。
植物をドライにすることで起こる変化は、
その過程も含めて生花とは違った魅力にあふれています。
古くなったものを愛 でるという点ではアンティークに似ているかもしれません。
ドライになったものを飾ったり、ギフトのラッピングとして使ったり、
それでリースや花束を作ったり。ただ一本、一輪置いてあるだけでもどこかお洒落な雰囲気。
そんな楽しみ方も、軽くて水がいらないドライフラワーだからこそ。
そうしたドライフラワーを、美しい写真にコメントを付けて紹介します。
その数およそ100種類。定番の植物から、「これがドライになるの!?」というような植物まで、
さまざまなドライフラワーの数々は見ているだけでも驚きと楽しさいっぱいです。
さらにはドライフラワーの飾り方や花束やリースの作り方、
ドライフラワー作りの基本&ポイントなど、実用的な要素も網羅。
すてきなドライフラワーの世界が広がる一冊です!