【WEB連載】パリ花修行物語 vol.01

2016/12/14

パリ花修行物語

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パリのフローリストになるまで

海外修行に向かう多くのフローリストに贈る、パリ修行物語。今、パリで活躍中のフローリストの経験から、現在進行形のパリ・シーンのレポート。

文・写真/斎藤由美 無断転載禁

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vol.01  花との出会い

 私の花との出会いは今から20数年前、義母の勧めで生け花を始めたことからでした。

ときどき訪れていた東京の叔母の家を飾る

パステルカラーの「フラワーアレンジメント」にもひかれていたところ、

地元・信州にもカフェを併設するログハウスのフラワースクールができました。

どうしても通いたいと思い、当時1歳だった娘を隣町に住んでいた義父母に預け、

第一期生として入学。

 授業は毎週1回、2年間で単位を修了。

次の1年でスクールの講師資格を取得しました。

厳しい先生で、不器用な私は落ち込むこともたびたびでしたが、

一世を風靡したフラワーアーティスト、

高橋永順氏のもとで学んだ先生の選ぶ花、

おしゃれな空間に魅了され、仲間に励まされ、

なんとか続けられました。

 ちょうどその頃、住んでいた町の広報で

「みんなの特技を登録して楽しくわかちあいましょう」

というお知らせを見つけました。

漬物上手、しめ縄名人、なんでもいいとのこと。

「せっかく取った資格だから」と登録すると、

すぐに中央公民館から「生涯学習講座で講師をしませんか」

というお話をいただきました。

 その土地の出身でもなく、

まだ20代だった私によくそんなお話をと思いますが、

既存の「詩吟」や「囲碁」「ちぎり絵」講座などに加え、

若い人にも参加してもらえる新講座を、

という町の意向によるものでした。

 

 さすが作家や陶芸家、

料理研究家の先生方が移住している「元気な」町。

フットワークが軽いのです。

 教室はおかげさまでフラワーアレンジブームにも乗り、

毎年開講するたび、熱心な生徒さんで即・満席。

1年間の講座を修了した方たちは

それぞれ自主グループを作ってレッスンは続きました。

自分のできる範囲で、と思っていたので

1クラス10人をマックスにしていましたが

クラス数が増え、数年後には

約80人の生徒さんが来て下さるようになっていました。

 

 そんなある日、青天の霹靂ともいえる、

人生の大きな転機がやってきたのです。

次回へつづく

 


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斎藤由美 Yumi Saito

パリ在住フラワーデザイナー・フォトエッセイスト。日本でフラワーアレンジメント教室主宰後、2000年にパリ花留学へ。花の学校に通いながら憧れのフラワーアーティストのショップの門を半年間たたき続け、研修生となる。その後、「VARDA」のスタッフとしてコンペに勝ち抜き、ホテル・リッツ・パリの全館花装飾に携わる。著書に『二度目のパリ』(ダイヤモンド社)。『ヨーロッパのフローリスト』(誠文堂新光社)パリ部門を担当など。

http://ameblo.jp/yumisaitoparis/

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(本連載はフローリスト誌に掲載されたアーカイブスを再編集しております)

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